ハッカー 侵入者抹殺

ドイツ製のエンターテイメント映画。
主人公の祖母がイタリア人という設定なのだが、作る飯がほんとうに美味そうなの。これはハリウッド映画で経験しないな。
コンピュータへの侵入などのディテールの甘さは大目に見ることができる。技術者の雰囲気などはとてもいい感じ。控えめな演出と自然な演技はやはり演劇の文化なんだろう。
ヨーロッパ映画は色彩がとても豊かなものが多いが、この映画も例にもれず。おばあちゃんシーンでは豊かな光の中に食材や庭園の鮮やかな色がちりばめられている。光は豊かであっても、きちんと暗部階調がある部分がすばらしいやね。主人公が就職するシステム会社はダークトーンでまとめられている、ってのは常道ではあるが、それでも端末やケーブルの色などでシーンの色彩を豊かに構成していた。
選曲のセンスは謎だった。