[Web]不幸への道

Firefoxをいかにして布教普及させるかなんて不幸へ道の始まりじゃないかなぁ。
十何年もマカーやってるが「Macが普及してほしい」とはこれっぽっちも思っていことに気がついた。私が望んでいるのは、「私が」Macintoshプラットフォームを使い続けることが可能な状況が続くことであって、誰もがMacを使うことではないんだよね。
私がMacを使い続けるためには業務で使用しなければならないソフトウェアの開発や様々なサービスのMac対応が継続する必要があるので、メーカーが開発するに足ると感じられる程度のシェアは必要かもしれないけれど、WindowsLinux Desktop環境とのシェアがひっくり返る必要なんてない。
私が、特にMac OS XになってからのMacintoshプラットフォームを愛しているのはイノベーションが止まらないから、という理由も大きい。固定されたハードウェア環境が可能にしている迅速なイノベーションは私に幸せを与えてくれる。
もし、Macが50%のシェアを確保してあらゆる業務に使われるようになってしまったら、WindowsやかつてのNotesのような歩みしかできなくなってしまうだろう。そんなプラットフォームに魅力はない。
Firefoxの普及を望んでいる人たちは、どの程度のシェア獲得を望んでいるのだろうか。XPへの乗り換えが意図通りに進まない状況下でVista登場というMSにとって最悪のシチュエーション下で、よくも悪くも変化のないFirefoxはITインフラやWebサービス開発に欠かせない地位を確立しつつあるように思うんだがなぁ。「初心者に」とか「マーケティング」とか……蛇蝎のように憎んでいるInternet Explorerと同じ枷を望んでるわけじゃないんだろうに。