今日は近くに出てみた
合肥の西側にある蜀山にテレビ塔があってケーブルカーで上まで登れるらしいことが地図に書いてあったので行ってみることにした。ホテルも西側で近いし、夕方には帰れる観光になりそう。
タクシーが捕まらないのでバスで移動する
タクシーで移動しても7元(110円)位の距離だったのだけど、タクシーが全く捕まらなかったのでバスに乗った。観光地図にはバスの路線番号が書いてあるので、目的地近くのバス停を通る番号のバスに乗れば大丈夫。
バス料金は1元(15円)で先払い。領収書は料金箱の横においてあるので必要なら自分でちぎって持っていく。
ハコモノ行政がここにも
バスの終点、安徽名人館が蜀山索道というケーブルカー乗り場に近かったので、ちょっとのぞいてみたのだが、激しく後悔した。中身はただの蝋人形館で、安徽省に関係のある中国の偉人の蝋人形がジオラマ展示されているだけ。昨日行った三国志の資料館でもそうだったんだけど、作り込んだ仕掛けものが全く動いていないうえに照明もついていない。作ってほったらかしかよ。
気を取り直してケーブルカー乗り場に近づいてみるとイラストはケーブルカーだったのにリフトがあった。しかも動いてない。乗り場の建物は廃墟になっとるし。これも作ってほったらかしか。
誰も使わない施設を山のように作って維持費を死ぬほどかけたり、あげくの果てに作った施設に天下りした上に民間に安く払い下げたりする日本の第三セクターよりはマトモといいえばマトモなのかもしれないなぁ。
人のたくさん入っている施設でないとこうやって止まっているモノが大量にある上に、ホテルやらタクシーの運転手に聞いてみる、という普通の国だと通用する方法が全く通用しない。巡り合わせが悪かったと思って別の楽しみを見つけるしかない。にぎわってないところは本当に寂れてるから気をつけよう。
しょうがねぇので歩いて登ることにした。たくさんいる中国人もみんな歩いて登ってるし。
テレビ塔にて
整備という言葉がないような道を小一時間ほど歩き、テレビ塔につく。今日は気温が高かったので汗だくになってしまった。テレビ塔の周囲は出店が大量に出ていて、ちょっとした縁日状態。料理を出している屋台もあるが、水道がきていない場所でデンジャーな掛けに出られるほど人間ができていないので安全そうなものを選んで頂きつつ一休み。
テレビ塔の裏手には軍管区があった。ここら一帯で一番高い場所ではあるんだけど、なんだかのんびりした場所だった。中にはバスケットコートなんて用意されてるし。伝書鳩なのかどうかわからないんだけど、屋上で鳩を飼っていた。
テレビ塔の中に入るのに1元払わなければならないんだけど、チケットを売っていたりモギリをやっていたりするスタッフがどう見てもテレビ塔の職員。テレビ塔で「開放経済」を満喫してるのか?1元じゃ割れた窓ガラスも修理できんだろうに……
周囲を見回すと長江下流のだだっ広い平野が見える。こんな広い土地を治めようと思ったというだけで中国人を尊敬してしまう。
激しく余談だが、針のついた時計を使うと南の方角が分かる、ってことを意外に知らない人が多い。短針を太陽にあわせて12:00との中間地点が南になる。中国は4時間分ぐらいの幅がある国だが標準時は北京時間いっこだけなんで、西域に入ると役に立たない方法だけど、道路を当てにして地図を見るような状況なら誤差は脳内補完できるはず。
上のパノラマでは真正面が東方向になっている。
動物園
蜀山の麓には野生動物園があるらしいので、そちらまで足を伸ばす。
だだっ広い、という意外には何の特長もない動物園。
狼、虎、ライオン、熊は広くて幸せそうだ。パンダ舎は有料かよ。中国だからこそ、というような動物はいなかったが、適当に飼われているようでのんびりした雰囲気がなんだか気持ちよい。
マスチフやシェパードまでもが飼われていたのには驚いた。
動物園だけはほったらかしのハコモノになって欲しくないなぁ。たくさん来場者がいたから当分大丈夫だろうけど。
動物園の写真はzoo Hefeiで検索すると一覧できるはず。