Winnyの作者が有罪になったのだな

金子氏はwarezのコミュニティでWinnyをリリースし、warezerの活動を容易にするためのバージョンアップを数度行った。
検察の主張はともあれ、判決はバランスのとれた内容になっていたと感じる。良識にあふれた判例が出たことに感謝したい。
様々な人がこのことについて語り尽くしているが、最も「読めた」のは判決要旨だ。

「ソフトウェアを作り、売る」会社へ入ってはや2年半。発売だったり契約だったり開発だったりの形で数十本のソフトウエアを社会と関係させる業務を行ってきたのだけど、その一つ、Poserの開発者、Larryのモラルにあふれた言葉に感動したことがある。
「私が出したPoserの多くがポルノグラフィの制作に使われている。だが、(Poserを作る)私たちは(その方が売れるからといって)迎合してはならない。」

ひきこもることも含め、どのような活動も、社会と無縁ではいられない。
信念に基づいて、後悔しないように生きていきたいものである。
これが、なかなか難しいんだけど。

Winnyの使い方

私も、Winnyを使ったことがある。 GPG暗号化したKeychainファイルにダウンロードしたくなるような名前.exeと付けてWinnyに放流し、Winnyがインストールされているインターネットカフェから何度かダウンロードしておいた。秘密鍵がないと複合できない公開鍵暗号ファイルをだれかのハードディスクにバックアップしてもらっていたのさ。放流したKeychain、一度だけ出張先で役に立ったなぁ。
匿名である必要はないんだけど、P2Pを使った互助的なバックアップシステムってのはあるといいかも。でも、たくさんのユーザが使いたくなるような動機づけが難しいんだよね。