スーパーマーケットでも売ってるRising Anti virus

私が勤務しているイーフロンティアではRising Antivirusエンジン搭載のウイルスキラーシリーズを売ってたりするが、今回は中国語版の話。
Rising Antivirusは中国では大人気ソフトでスーパーマーケットで売っていたりする。268元(4,500円)もする正規品が買われているのは人気と信頼の証だ。いまだに最新版がWindows 98でも動くのも人気の理由なんだろうな(ちなみに、日本製のウイルスキラーは古いOSをサポートしない)。今気付いたが、RAV(Rising Anti Virus)よりウイルスキラーのほうが安いんだなぁ。
Kasperskyが排除するRAVの実行ファイルなんだが、2種類もインストールしている意味が分からない、という指摘があるだろうなと思ったらやっぱり/.jでそういう指摘があった。
スラッシュドット ジャパン | アンチウイルス界で中露戦争勃発
中国製のアンチウイルスベンダーはRisingに限らずActive Xを使った無料チェックやウイルス一件1元以下で駆除するサービス、月間20元とかの短期ライセンス、または緊急用の簡易ダウンロード版など多様なサービスを提供していて、アンチウイルスソフトウェアをインストールしていない(!)PCはもちろん、NAVやKasperskyなどで検出されない中国製ウイルスや亜種が社内に蔓延したときに実行する。Kasperskyも中国製ウイルスへの対処は早いので本質的には必要はないことが多いのだけど、なんかPCの調子が悪くなった、というときにチャリンと小銭を払って安心を買うというのが本当のところなんだろう。
間の悪いことに昨年流行したトロイの木馬のなかにRisingがインストールするファイルと同名のものがあったため(ウイルス名忘れちゃったよ)、RisingがインストールさせているファイルもKasperskyによってウイルスだと誤検出されてしまうようで、シェアを持ってるRisingにとっては頭が痛い問題になっているってことらしい。
中国のWi-Fiに繋いだりすると聞いたこともないウイルスがMS Messengerから飛んできたり、いまどきあり得ないほど効率の悪いブルートゥフォースアタックを受けたりするんで外国製だけじゃ安心できん、という心理もわからないではない。
ちなみに、中国のITエンジニアと話をしてるとKasperskyに対する信頼度は圧倒的に高い。先日の台湾ケーブル断線のとき、Symantecほかの海外ベンダーが軒並みアップデート不能に陥ったときにKasperskyだけはアップデートが可能だったそうな。そういう情報を教えてくれる彼らでも国産のワクチンをワンタイムで使用するらしいから一般の人はもっと混ぜこぜに使ってるんだろうな。
しかし、このてのネタってリアルタイムで追っかけてないと信頼できる一次ソースを探すのが面倒だねぇ。