Apple Wireless Keyboardを一日使ってみた
アップル Apple Wireless Keyboard (US) MB167LL/A
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タイピング
Apple Wireless Keyboardは極端に薄いため、肘から手のひらを全く浮かせることなくタイピングすることになる。コンパクトさと相まってデスクに余裕が出るので、デスク端からべたっと腕を置いたまま手首を曲げずに指先だけでタイプできる。この感触は新鮮だ。
一日百通程度のメールか5時間のマラソンチャットでもしないと本当にこのスタイルで疲れが出ないのかどうか分からないが、今日に限っていえば違和感はない。
また、肘から掌底までが机に置かれているので、ホームポジションを守るタイピングが楽になる。今まではつい手を浮かせて端っこのキーを薬指などではたいていたのだけど、掌が安定するので小指のタイプが楽になったのはうれしい誤算。
MacBookのようにぱちゃぱちゃした音にならないのはとにかくありがたいし、心配していたキーの引っかかりもほとんど感じないので、遠慮なくタイピングできるのはありがたい。よく確認してみると若干の入力遅れは出ているが、誤差の範囲である。
数値の入力
とてもキータッチがいいCASIOの電卓付きテンキーを使っているのでテンキーがないことは不自由に感じないが、MacBookのキーと違いNumeric Keyモードがないのでテンキーなしだと数字を扱うのは正直きついかな。
今まではテンキーパッドより厚みがあるケーブル接続のHappy Hacking Keyboardを使っていたので全く気にならなかったことだが、テンキーパッドの厚みとヒモが鬱陶しく感じられた。Bluetoothの薄いテンキーパッドに電卓がついたのってないものかなぁ。
Home End PageUp/Downキーも同様に存在しない。これは正直きついかもしれないが、今のところ不自由は感じていない。
コメント欄でid:chunさんに指摘されました。Keyboard Software Updateすると、fn+矢印キーでHome/End PageUP/Downが使えるようになります。レイアウトはMacBookなどと同じなので迷うことはないでしょう。
Caps Lockのディレイ
不満がないわけじゃない。当然のようにCaps Lockとcontrolキーは入れ替えているが、キーの押し下げが同時押しするほかのキーより少しでも遅いとcontrolキーとして認識されない。左下のcontrolではそのような症状は出ないので、かなり違和感がある。
電池
バッテリ関連では、単三電池3本という半端さが不満だ。2本で動かないなら4本にしてほしいところ。重くなるか……それはイヤだな。
単三電池、ってのもちょっとイヤんなポイント。電源供給がなくなる可能性があるデジカメが単三サポートするのと違ってUSBが搭載されたMacが必ず近くにあるはずなんだからUSB⇔BluetoothのハイブリッドでUSB充電にしてほしかったな。
まとめ
軽い見た目ながら上品なキータッチとタイプ音、そしてデスクの上での少ない存在感は見事。なんといっても美しい存在感を置き換えられるキーボードはそうそうないのが現実だ。
Happy Hacking Keyboardはこれからもオフィスで使い続けることだろうが、プライベートなコンピュータや出張には、これからApple Wireless Keyboardを使うことだろう。
妻のレビュー
妻に渡して空タイプさせてみた。彼女は店頭でワイヤレスではない方のキーボードを叩いてみてはいるが、タッチが気に入らなかったようだ。
妻:「お、意外に柔らかい。 ひー。もういい。」
爪でキーボードの表面を引っ掻いた音に参ってしまったようだ。どうにも相性は悪いようである。
Apple Wireless Keyはあまりに薄いため、通常のキーボードと同じようにタイプするとものすごく疲れるか、妻のように爪でキートップをかりかりやってしまう。Happy Hacking Keyboard Proのように、指を寝かせて指の腹を使った浅いキータッチを心がけないと快適には使えないかもしれない。
Caps Lockのディレイはだんだん慣れてきた。同時押しにならないように少しだけ遅らせれば大丈夫だ。Ctrl + a(行頭)とCtrl + e(行末)だけはまだミスするなぁ。本当にほんの少しの遅れではあるんだけど、違和感が残るのは困ったものだ。