Bentō!
早速使ってみた。個人用データベースってものにどれ位needsがあるのか知らないが、間違いなくBentōにはwantsがある。
アプリケーションのアーキテクチャは全くFileMakerと変わらない。初期のFileMakerを使っていたことがある人なら、データベース、フィールド、カード、レコードの関係が全く変わっていないことを見て取れるはずだ。
Bentōの面白いところは、FileMakerのアーキテクチャに全く新しいユーザ導線を引いたってところだ。
起動した瞬間にAddress BookやiCalのデータベースをカード型データベースで表示し、iTunesやiPhotoをiWorksよろしく「メディア」として取り込んでみせる。フィールドのない白紙のデータベースを前に呆然とすることなく、何かやれるんじゃないかと思わせてくれるところがすごい。
FileMakerに限らず息の長いソフトウエアはインターフェイスの大幅な変更を嫌う。アップグレードが重要な収益源に鳴ってしまうためにユーザに「望まれない」変更を行うことが難しい。
そんな中で、よくぞここまで導線を入れ替えて、新しいソフトウェアに生まれ変わらせてくれた。本当にすばらしい仕事だと思う。
実際、データベースとして見た場合にはリレーショナルの自由度や入力規制、自動入力ができないために、レコードの入力にかなりの手作業が要求されるし、共有するための仕組みもない。でも、私は欲しいね。価格の発表が待ち遠しいよ。