明日の神話

先週から風邪を患っていたので訪問先から早退する途中で渋谷駅に立ち寄り、公開された岡本太郎の「明日の神話」を体験した。
Myth of Tomorrow
公開日ということもあって、たくさんの人が足を停めて作品について話していたり、写真を撮ったりしていた。絵画作品を写真にとって満足することをバカにする人もいるけれど、私は結構好きだ。言葉にならない感動をそのまま留めることはとても難しい。文章や写真は心の動きを呼び出すトリガーになる。どんどん写真を撮るといいよ。


しかし、なんて大きな絵画。画面の端々までみなぎる力強さと鮮やかな原色の流れをいつまでも見ていられる。本人にはきっとあったのかもしれないけれどそれを微塵も感じさせない勢いと確信に満ちた黒の筆遣いが色の前へ後ろへうごめく錯覚にとらわれる。


岡本太郎が描いた最大の絵画作品である本作は原爆からの再生をテーマとしているとのことだが、展示されている場所に余計な説明がないのはいいね。

もともとはブラジルのホテルに描かれた壁画だったというが、渋谷駅という公共の場へ恒久展示されることになったのは素晴らしいことだ。通勤時に通りかかりたい。毎日あの絵の下を歩くのはどんな気分だろう。

追加

あまり代わり映えしないけど高解像度のパノラマ。一番上の写真はPanolab ProPanoLab Proで撮影、合成した。
Myth of Tomorrow
Myth of Tomorrow
Myth of Tomorrow