Panoを楽しむ3つの方法
n個の方法とか書くとエントリーが増えると聞きましたよ。ほんとかね。
というわけで、PanoですよPano。iPhone屈指のキラーアプリケーション。写真が好きなら絶対に一度は試してほしい最強のフォトツール。
Panolabも無料版があるけど仕上がる写真の品質は雲泥の差。315円でここまでできりゃ言うことないんじゃない?
これとレベル補正を備えた最新版のPhotogeneと組み合わせればiPhoneが最強のパノラマ撮影ツールに生まれ変わる。
パノラマ撮影って言葉自体かなり不憫だ。リサイクルカメラなんかで流行った上下をトリミングするだけのインチキなパノラムスコープ比率の画面のおかげで、130度から180度という範囲を本当に写し込んだときの面白さを知らないままに「あぁ、パノラマね」と納得されてるような気がする。ホンモノのパノラマは(Panoのパノラマは合成なんでホンモノとは言いがたいけど)違うぞ。人間が何となく意識している範囲を一枚の畫に落とし込むのは面白いんだよ。
そんなわけで風景のパノラマなんかはもう見慣れちゃってるだろうから、今日はちょっと変わった使い方とPanoのTipを紹介してみる。
接写と組み合わせる
上の二つの写真は
iPhoneで接写するで書いた eyeMobile 接写レンズ KC-1を付け、Panoで撮影して、Photogeneでちょっと色を締めただけでこんなに面白い絵が撮れてしまう。普通のカメラのマクロでは撮れない写真がさくっと、手のひらだけで作れてしまうのは本当に面白い。接写パノラマ、もし接写レンズをiPhoneに付けているならぜひ試してみて。
撮影するときに気をつけるのは、レンズの中央あたりを中心に回転させるってこととカメラの影が落ちないように気をつけること位かな。
増やす
上の7つのミカンは3つのミカンで撮影している。Panoで撮影しながらみかんの位置をずらして撮影してるだけなんだけど、こうやって視界を埋め尽くすようなテーマってのはなかなか楽しいよ。オブジェの前横後ろなんて撮影も楽しめるしね。
構図を試す
見慣れた比率、特に黄金比を逸脱した横長の画面にスティッフな構図を作るのはかなり難しい。黄金比で使える1/3の法則(地面と空の比率とかね)や三角形の安定などがほぼ役に立たないんだ。横長の画面で構図を安定させるのに使いやすい方法はあまり多くない。
拙作の実例と一緒に挙げてみるこんなところかな。
- 強いパースペクティブ
- 対角線
- 対称
私がPanoで作っているパノラマ画像は2枚か3枚の写真を繋いだものが多い。4枚で180度の視角というのはかなり狙ってやらないと難しい。こんな風に。
また、人の作品見るのはやっぱり楽しいし勉強になる。FlickrにあるオフィシャルのPanoグループの写真なんかをつらつら眺めてるといろんなヒントが見つかると思うし、Twitter検索でPanoって引くとおおむね写真がリンクされているからそれを見るのもいい。
Panoの使い方って風景を横長に撮るだけじゃないんだ。写真が好きでiPhone持ってるならぜひ、Panoを試してみて。普段見慣れてると思い込んでいる風景やモノを恣意的に切り取るという写真ならではの表現を強く感じられるから。