サイゴンの建物
外国に行くと建物が気になるよね。俺だけ?
セントマリア教会
植民地時代の代表的な建築物であるセントマリア教会。観光の名所ではあるけれど入れるのは午前と午後の礼拝の時間だけで、ちょうど通りかかったときに午後の礼拝をやっていたので中に入ってきた。行く先々で礼拝やら宗教施設やらを観に行くけど宗教が生きてるのを感じられるのは面白い。日本でも体験できるんだろうけど東京にいるとなかなか足が向かないんだよな。
この教会、柱は石積みだが壁は煉瓦積み。メインの薔薇窓は石を削って作ってあるけれど、サブの窓は煉瓦を抜いたパターンになっている。このようなパターンが教会で使われているのは初めて見たけど面白い作り方だ。
雰囲気を写し取れるPano最高なんだけど、今日の午後2.0が出ていたらしい。教会に入る前にアップデートしときゃよかった。
長屋方式
ホーチミン市の街区は間口単位で貸し出されているため、建物の間口が狭く、奥行きが長い。市街地の建物は両隣と壁を共有している長屋方式。地震が少ないので建物の作りはものすごく簡単だ。鉄筋コンクリートの柱の間をアジアでおなじみの中空煉瓦で埋めていく。20階建て以上の建物をまだみてないんだが、植民時代に作られた石造りの豪勢な建物以外はほぼこの方式のようだ。
レタントン通りの奥の方にはポップな色が塗られたアパートメントがある。このカラーコーディネートは自然に出来上がったのだろうけどすばらしいね。ファサード部分はかなり自由に作っても構わないらしいが、重いファサードを作ってしまって両隣が崩壊したという話を聞いた。自由って難しいね(w
改装中だと構造がわかりやすい。スラブや構造柱の鉄筋の量が尋常じゃなく少ないのがわかるかな?まぁ、ベトナムは本当に地震が少ない場所ということではあるので、こんなもんでも十分だったらしいが、地下水くみ上げと地下鉄工事などで地盤が緩んできてるので問題になり始めているらしい。
間口は狭いが奥行きはかなり長いので、建物の中にこんな駐車場スペースや中庭なんかが作ってあったりする。これはパリ、北京などの石の街でよく見る。日本だと京都にあるのかもしれないけどなんだかいい雰囲気でうらやましい。