残業
今日はちょっと残業してもらった。アブダクションされても文句を言わない……違うか。とにかく日本人ホワイトカラーの残業上等スピリッツは通用しないので雑談と冗談を飛ばしながら、やんわり仕事を終わってもらう。
どのみち仕事の量を量り間違うか、そういう能力のスタッフを雇用した管理者の責任なんで、押し付けられるスタッフにとってはたまらない話であることは世界共通なんだが、中国ではその他に、以下に上げるこういう事情もある。
- 国営企業の風土
国営企業の多くは17:00に仕事を終え、その後の時間をレジャーや家族との時間に使っていた。今、そういう企業はほとんどないが、スタッフの両親はそういう会社に勤めていたので、そういう時代を知っている。 - 家族との時間を大切にする
家族との時間は皆、死守する。これを守れない人間は否定される。「家族と……」という理由は最終兵器なので無下に扱ってはならない。これを言わせたら負けだ。 - 食事の問題
- 家で食事をとる
以前「人件費と物価」でも書いたように人件費に比して物価が高いので、家で食事をとる人が多い。 - 家族と外で食事をとる
家族と待ち合わせて外で食べるパターンも多い。中国の料理店は複数人で食べることを前提にしている店が多く、一人で食べるとやたら高くつく。 - 深夜営業のマトモな店がない
北京や上海ならともかく、田舎では深夜営業しているまともな店はない。というか、東京が異常なんだよな。
- 家で食事をとる
忘れがちだけど、日本企業の外国支社って現地人にとっては外資なんだよね。そういう企業が残業させるのって帝国主義時代のプランテーションみたいな印象もあるし、ナショナリストや軍事政権下だと外資企業の従業員の残業が明確に法律違反だったりすることもあるので、残業しないで済むように仕事を進めるってのは当然と言えば当然といえば当然の話でしかないのだけど。
とにかく、今日は「辛苦了」。